薄毛が治療の対象になったのはいつ頃からですか?

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薄毛が治療の対象になったのはいつ頃からですか?

日本の病院で男性の薄毛や若はげが治療の対象になったのは、2005年に厚生労働省が男性型脱毛AGAの治療薬フィナステリドを承認してからです。2010年には日本皮膚科学会が初めてAGA治療ガイドラインを発表して、本格的に薄毛の治療に取り組む姿勢をあきらにしました。

 

それによって発毛外来を設ける病院も増え、「お医者さんで相談だ」というコマーシャルで一般の認知度も高まってきました。最近は女性で薄毛に悩む人が増えているので、女性の薄毛の相談にものってくれる病院も増えています。

民間薬から医薬品の時代へ―画期的な2つの成分の発見

「毛生え薬を発明したらノーベル賞もの」とよく言われていたのは、本当に効く薬がなかったからです。何千年も前から男性の何割かは薄毛に悩み「薬」を求めてきましたが、あるのは怪しげな民間薬だけでした。また、お医者さんは薄毛を病気とは考えていないようでした。

 

この状況に劇的な変化をもたらしたのは、1997年に米国FDAに承認されたフィナステリドという薬です。これはその5年ほど前から前立腺肥大の薬として認可されていたものですが、患者の毛髪が増えるという「副作用」が見つかって育毛剤としても承認されたのです。日本でも2005年に厚生労働省に承認されました。

 

もう1つの医学界で認められた育毛成分はミノキシジルです。こちらはもう少し前の1960年代に高血圧の薬として開発されたものですが、やはり毛髪を濃くする副作用が認められて外用育毛剤として再開発され、1980年代から販売されています。

 

この2つの育毛成分の発見で薄毛の薬はおまじない的な民間薬から初めて医薬品の世界に入ったということができます。ちょうど同じころにやはり効く薬がない男性の悩みだったインポテンツの劇的な治療薬バイアグラが登場しました。男性の2つの大きな悩みにほとんど同時期に光明が射したことになります。

病院に発毛外来ができたわけは?

日本の病院に発毛外来ができたわけは、患者さんが来たときに薬を処方できるようになったからです。2005年に厚生労働省が男性型脱毛症AGAの治療薬フィナステリドを承認してから、日本でもあちこちに発毛外来を設ける病院がでてきました。

 

AGAという病名が日本で一般的になったのもフィナステリドが承認されて皮膚科のお医者さんが薄毛を治療の対象と考えるようになってからです。薬がないうちは、薄毛なんて病気じゃない、という姿勢だったわけです。

 

もっとも現在でもAGAの治療は健康保険の適用外の自由診療で、命には関わらないのだからという態度は変わりがないようです。

 

これはバイアグラという薬ができてからEDという病名が一般的になったのと経緯がよく似ています。健康保険が効かないのも同じです。

 

それはともかく、2010年には日本皮膚科学会は初めてAGAの治療ガイドラインを発表し、学会として本格的に薄毛治療に取り組む姿勢を明らかにしました。その中でフィナステリドのミノキシジルは「強く使用を推奨する」という推奨度Aの薬に指定されています。

発毛外来はどんな治療をするのか

薄毛はお医者さんで相談しようというTVコマーシャルのせいもあって、発毛外来を設ける皮膚科が増えています。しかし、その取り組みは病院によってかなり差があり、診療費にも差があります。

 

ごくあっさりした治療をするところでは、一応問診と診察をして、あとは2ヵ月に1回くらい薬(フィナステリドとミノキシジル)を処方するだけ、というところもあります。こういうところは治療費も比較的安く薬代プラスαで月に1万円くらいです。

 

反対にAGA治療を経営の柱にしようというような病院では、インターネットでの集客にも熱心ですが治療メニューも豊富です。治療開始前のカウンセリングはもちろん、以下のような項目をていねいに行います。費用は月に3万円前後かかります。

 

・フィナステリドがどれくらい効くかの予想を立てるための遺伝子検査、
・定期的な頭部の写真撮影と効果の測定、
・シャンプーなどのヘアケアのアドバイス、
・病院によっは薬物療法以外に植毛などの手術を行うところもあります。
・育毛のための生活習慣の指導

 

AGAの治療は数年あるいはそれ以上の長期間に及ぶものなので、自分に合った適切な治療を受けることが重要ですし、費用面も無視できません。なかなか選択の難しいところです。

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