生活習慣病と不眠の関係

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糖尿病と不眠の関係

睡眠不足が肥満の原因になるという話はお聞きになったことがあると思います。これは睡眠不足が食欲を抑える脳内ホルモンの「レプチン」の分泌を低下させて、食欲を増進する脳内ホルモンの「グレリン」の分泌を増加させるからです。寝不足は過食の傾向を誘発するわけです。

 

また、ストレス食いという言葉がありますが、寝不足もストレスの一種なのでそれが過食を招くことがあります。寝不足のストレスは睡眠で解消すればよいのですが、どこかで脳の回路が混戦して、糖分の摂取によるストレス解消に走ることがあるのです。

 

肥満した人は睡眠中にいびきをかきやすく、いびきの間に間欠的に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群にもなりやすくなります。イビキや無呼吸は睡眠の質を低下させるので、肥満が睡眠不足を加速するという悪循環が生じます。

 

さらに、肥満はインスリン抵抗を高めて血糖値を高くする作用があります。また、人は睡眠中の絶食によって血糖値が下がりますが、睡眠時間が不足すると充分に血糖値が下がりきらないうちに朝を迎えることになり、慢性的な高血糖つまり糖尿病になりやすくなります。

 

肥満が長く続くと糖尿病になる確率が肥満していない人より1.7倍高くなるというデータがあります。また糖尿病を治療中の人の3人に1人が不眠を訴えているというデータもあります。

高血圧と不眠の関係

人は怒ったり恐怖を感じたりすると、毛細血管が収縮し、動悸が激しくなって血圧が上がります。これは自律神経の交感神経が優勢になっている「緊張状態」です。こういうときに人はけっして眠りにつくことはできません。眠りに入るには、副交感神経が優勢になってリラックスし、皮膚表面などの毛細血管が拡大し、動悸がゆるやかになり、血圧が下がることが必要です。

 

安静時でも血圧が高い高血圧の人はこのようなリラックス状態になりにくく、入眠障害のなる人の割合が高くなっています。眠れないというストレスはさらに血圧を高くするので悪循環になることも少なくありません。高血圧の人も3人に1人が不眠の問題を抱えていると言われます。

食生活や日常生活を見直して不眠の改善

生活習慣病からくる不眠を改善するには食生活や運動習慣などの生活習慣の見直しが必要です。肥満の解消がもっとも大切ですが、血糖値や血圧のコントロールも欠かせません。またその間、不眠を放置するのはよくないので、医師に相談して睡眠薬を処方してもらったり、メラトニンのような睡眠サプリメントで睡眠ホルモンを補充するのも良いでしょう。

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