高齢者が睡眠薬を飲む場合の注意点

お薬のことなら、くすりエクスプレス

高齢者が睡眠薬を飲む場合の注意点 中途覚醒、早朝覚醒が増える

眠るのにも体力がいるなどと言われますが、これはあながち冗談ではなく高齢になると睡眠の質が低下して、睡眠障害に悩む人が増えてきます。高齢者の睡眠には次のような特徴があります。

 

・体内時計が変化して早寝早起きの傾向が出る。
・ノンレム睡眠が減ってレム睡眠が増え、眠りが浅くなる。
・夜中に目が覚める中途覚醒、朝早く目が覚めてしまう早朝覚醒が増える。

薬の効き目を翌日まで持ち越さない

高齢者が睡眠薬を生むときにいちばん気をつけなければならないのは、昼まで眠気を持ちこさない薬を選ぶことです。高齢者は肝臓での薬の分解も遅くなるので薬の効き目が長く続く傾向があります。しかし昼まで薬が効いていると、転倒して骨折するなどの事故が起きやすくなります。

 

睡眠薬は効き目の持続時間によって

 

・超短時間型(効果が2〜4時間程度)
・短時間型(効果が6〜12時間程度)
・中時間型(効果が12〜24時間程度)
・長時間型(効果が24時間以上)

 

の4種類に区別されますが、高齢者に適した睡眠薬は「睡眠導入剤」とも呼ばれる1の長短時間型です。このタイプの睡眠薬には非ベンゾジアゼピン系のゾルピデム(マイスリー)、ゾピクロン(アモバン)、エスゾピクロン(ルネスタ)などがあります。

早朝の時間を有意義に使う

早朝覚醒は睡眠障害の1つと考えられていますが、誰でも高齢になると朝の目覚めは早くなります。そのときに無理してもう一度眠ろうとすると苦になりますが、本を読むとか畑仕事をするなど「朝の楽しみ」を持つとある程度の早朝覚醒は気にならなくなります。

 

高齢者の睡眠障害はうつ病や認知症が原因のこともあるので、家族はその辺も気をつけて専門医に相談しましょう。

関連ページ

日本人の4割は不眠症?本人が自覚していない不眠症とは
本当はよく眠れているのに「眠れない」と悩むタイプの不眠症もありますが、それよりずっと多いのが、本人にはその自覚がないのに睡眠不足になっている不眠症です。
不眠の原因と改善策は?
ヒトには「概日周期」という約24時間周期の覚醒と睡眠のリズムがあります。このリズムを刻むのが脳内時計で、その指令にしたがって睡眠ホルモン(メラトニン)が分泌されて、私たちを眠りに誘ったり、目覚めさせたりしています。
いびきの原因と病気との関係
いびきは周囲が迷惑なだけでなく、本人の睡眠の質を悪くするというデメリットもあります。また、慢性的なイビキの陰にはバカにできない病気が隠れていることもあります。
市販の睡眠改善薬とメラトニンの違い
ドラッグストアで販売されている「睡眠改善薬」は風邪薬や鼻炎の薬に配合されている抗ヒスタミン剤が主成分です。風邪薬にはよく「服用すると眠くなることがあります」という注意書きがありますがこれは抗ヒスタミン剤の副作用で、「睡眠改善薬」はいわばこの副作用を逆手に取った薬です。
日本人は睡眠時間が短すぎる?睡眠は心身の健康の基本です
毎年3月18日は「世界睡眠デー」と呼ばれているの、知ってましたか?先進国になればなるほど睡眠時間が短くなる傾向がありますが、なかでも日本は世界で韓国に次ぐ、『睡眠時間の短い』国のようです。
体内時計を調整するメラトニンで快眠
夜メラトニンが分泌されると眠くなり、朝セロトニンが分泌されると目が覚める、という「睡眠ホルモン」の話を聞いたことがあると思います。体内時計が正常にはたらいているときは、睡眠や覚醒をうながすこれらのホルモンも正常に分泌されて、1日の快適な生活リズムが刻まれます。
現代型不眠とは何でしょう?
夜間に人工衛星から日本列島を撮影すると、列島の形が明るく浮かび上がるそうです。これは朝鮮半島の北半分とは好対照で、日本の夜が電気の光でこうこうと照らされていることを示しています。
生活習慣病と不眠の関係
睡眠不足が肥満の原因になるという話はお聞きになったことがあると思います。これは睡眠不足が食欲を抑える脳内ホルモンの「レプチン」の分泌を低下させて、食欲を増進する脳内ホルモンの「グレリン」の分泌を増加させるからです。寝不足は過食の傾向を誘発するわけです。
寝不足が原因で糖尿病に?
糖尿病になると神経障害の合併症がでて、寝ているときに足がむずがゆくなる「むずむず脚症候群」になることがあります。
睡眠をつかさどるメラトニンを増やすには?
メラトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれ、体内時計に働きかけて身体を覚醒モードから睡眠モードに切り替える働きをしています。私たちは夜になってメラトニンが分泌されることによって、心拍数が減り、脳の体温が下がって、自然な眠りに誘われます。