クリニックの定番ハイドロキノンでシミくすみ対策
ビタミンC誘導体の100倍の美白力
ハイドロキノンは角質層に放出されたメラニン色素を漂白するとともに、メラニン色素を生成する酵素(チロシナーゼ)の働きを抑制する作用があります。
シミや肝斑の対策に使ういわゆる美白剤の中では最も強力な成分で、美白化粧品の中によく含まれているコウジ酸などのビタミンC誘導体の100倍の美白力があるといわれています。
正しい使用で白斑を予防する
しかし、強力なだけに注意深く、正しい使い方をすることが必要です。間違った使い方をすると「白斑」などの後遺症がでて後悔することになります。日本では2002年に初めてハイドロキノンを化粧品に配合することが承認されました。ただし化粧品への配合は4%までで、それ以上の配合量のあるものは皮膚科などの病院でしか処方されません。
ハイドロキノンを使用するときは次のような注意が必要です。
シミのところだけピンポイントでつける
細めの綿棒を使いましょう。絶対に「面」でつけてはいけません。
1日1回、夕方の洗顔後につける
紫外線のダメージを受けやすいので日中は使用しないようにします。
使用している期間は、肌の保湿とUV対策をしっかり行う
使用中は肌のバリア機能が低下しますので手厚いケアが必要です。
使用前にはパッチテストをする
強い反応が出るようなら使用はみ合せましょう。
使用中の赤み、痒みが強いときは一時使用を中止する
慣れると赤みや痒みは軽減しますが、症状が強いようなら無理して使い続けないようにしましょう。
ハイドロキノンは冷蔵庫で保管する
ハイドロキノンは非常に酸化しやすい性質があるので、使用中は常に冷蔵庫で保管しましょう。
ハイドロキノンの美白効果は肌のターンオーバーが一巡する4週間目くらいから表われます。肌のターンオーバーを促進するトレチノインと併用するとさらに効果が高まる場合があります。また、肌が弱くてハイドロキノンやトレチノインを使用できない人は、飲む美白剤のトラネキサム酸をおすすめします。