乳頭(乳首)と乳輪が黒ずむ理由と対策は?
主な原因は女性ホルモン
乳首や乳輪の色を決めるのはメラニン色素の量ですが、それに影響を与えるのが女性ホルモンです。若い女性でも妊娠するとピンク色だった乳首と乳輪が濃い褐色になります。これは妊娠中は女性ホルモンのエストロゲンも黄体ホルモンも非常に豊富に分泌されるからです。
避妊ピルは女性ホルモンを補給して体を疑似妊娠状態にする薬なので、服用していると乳首の色が濃くなる傾向があります。
乳首・乳輪の色は加齢によっても濃くなります。これは肌のシミと同じで、これまでに受けてきた肌にあるメラノサイト(色素細胞)への刺激やダメージによってメラニン色素が生産され続けるようになるからです。ブラジャーと擦れる刺激もメラニン色素を産生を誘発する要素になります。
もともとメラニン色素の多い乳首の部分は、メラノサイトへの刺激がトラウマ化すると、過剰にメラニン色素を生産する傾向があります。年齢とともに黒ずんでくるのはそのためです。
乳首・乳輪の黒ずみの対策
美容クリニックではシミの治療と同様に
・メラニン色素を還元・漂白するハイドロキノンを使う
・肌のターンオーバーを早めるトレチノインを使う
・レーザーで脱色する
などの治療を行なっています。
自分でハイドロキノンやトレチノインを使用するときは、肌が敏感な部分なので顔に使用する時以上に慎重に、ようすを見ながら行う必要があります。人によって、ハイドロキノンにはかぶれるがトレチノインは効果があったなど、相性もあるようです。
最初は1日に1回、少量をぬってようすを見ましょう。またこれらの美白剤を使っているときは、ブラジャーと擦れて刺激を与えないようにニプレットなどを貼りましょう。