ゼロカロリーだからどれだけ食べても大丈夫?

ゼロカロリーは「カロリー0」ではない
最近は飲み物だけでなくおかずやスナックにも「ゼロカロリー」をうたう食品が増えてきました。女性に限らずダイエットをしようという人にはたいへんありがたい食品ですが、気をつけておきたいこともあります。

 

その1つは「ゼロカロリー」と表示してある食品でも、厳密にはカロリーゼロではないことです。国の基準で飲料なら100ml、食物なら100g当たり5kml以下なら、「カロリーゼロ」や「ノンカロリー」と表示できるのです。

 

これは低カロリー食品の代表とも言えるコンニャクと同じカロリーです。ご飯は100gで170?ほどですから、それに比べるとたしかに低カロリーではありますが「ゼロ」ではありません。

人工甘味料にはまだ全幅の信頼はおけない

もう1つの注意点は、ノンカロリーの飲料や食品は糖分を使わないで甘さを出すために人工甘味料を使っていることが多い点です。食品添加物は厚生労働省が食品安全委員会に評価を依頼して使用の可否と使用量の制限を定めています。

 

したがって現在使用されている人工甘味料は一応の安全性が確認されたものですが、その使用歴は自然食品に比べると浅いものばかりなので全幅の信頼をおくわけにはいきません。

 

現在使われている代表的な人工甘味料には次のようなものがあります。

 

・エリスリトール(ゼリー、クラッカーなど)
・アスパラテーム(コカコーラゼロ)
・アセスルファムカリウム(ペプシネックスゼロ)
・キシリトール(キシリトールガム)

飲み物はゼロカロリーだから、ポテトチップスはもう少しOK?

人工甘味料はそれ自体には健康に害がないとしても、その強い甘味には砂糖以上の依存性があるのではないかと危ぶむ人もいます。外国の研究ではゼロカロリーの甘味料を加えてヨーグルトを食べたグループの方がふつうの砂糖を加えたヨーグルトを食べたグループよりも肥満したというデータがあるそうです。

 

その理由として考えられるのは、「依存」というよりは「ノンカロリーだからもうちょっと食べてもOK」という自分への言い訳です。人は言い訳を思いつく天才で、「昨夜彼の家に泊まったのはセックスがしたかったからではなく、終電がなくなったから」などとすぐに自分を納得させてしまいます。

 

今までふつうのコーラを飲んでポテトチップスを食べていた人が、コカコーラゼロに変えたら「じゃあポテトチップスはもう少し食べても大丈夫」と思いたくなる誘惑になかなか勝てません。

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