揚げ物の太らない食べ方を覚えましょう
その前に、炭水化物を食べすぎていませんか?
揚げ物の太らない食べ方を考える前に、太る原因は揚げ物よりも糖質・炭水化物の食べ過ぎにある場合が多いということを知っておきましょう。鶏の唐揚げより白ご飯のほうが太りやすい食べ物なのです。
「できるだけ揚げ物は控えているのに太っちゃう」という人は炭水化物を食べすぎている可能性が大です。
とはいえ、揚げ物が高カロリーな食品であることはたしかです。鶏の脂肪がそのまま人の脂肪になるわけではありませんが、消化されてエネルギー源になり、そのエネルギーが消費されなければ脂肪になるのは、炭水化物と同じです。ただし消化に手間どるぶん、炭水化物より太りにくいということです。
さて、本題の揚げ物の太りにくい食べ方には、次のようなものがあります。
炭水化物、タンパク質、脂肪の三大栄養素は各食事でバランスよく食べる必要がありますが、朝・昼・晩の比重でいうと、朝は炭水化物、昼は揚げ物、夜はタンパク質を多めに摂るのが適当です。
朝は一日の活動エネルギーの材料になる炭水化物を、昼は脂肪が体につきにくい時間帯なので揚げ物を、夜はエネルギーの消費が少なくなり太りやすい時間帯なので、消化の良いタンパク質を、という考え方です。
最近発見されて話題になっているBMAL1(ビーマルワン)は、体内時計によって日内変動する細胞内のタンパク質で、脂肪を蓄積する働きをします。このBMAL1がもっとも多くなるのが夜の10時から午前2時までで、もっとも少なくなるのが『午前10時から午後2時まで』といわれてます。つまりカロリーの高いものを食べるならランチの時間帯がベストなのです。
食物繊維は脂肪の吸収をおさえる働きがあります。また食物のかさを増す作用があるので食べすぎを防ぐ効果があります。
とくにコンブ、モロヘイヤ、オクラ、納豆な粘り気のある食物は、脂肪吸収を抑える水溶性食物繊維を豊富に含んでいます。
自宅で揚げ物を作るときは酸化しにくく、コレステロールの抑制作用があるキャノラー油がおすすめです。お店では味にコクを出すためにとんかつをラードで揚げたりしますが、家庭では植物油を使うのが原則です。