正しい低糖質ダイエットを知りましょう!
低糖質ダイエットの合理性
甘いものやご飯、パンなどの炭水化物を制限する「低糖質ダイエット」が流行っています。これは流行っては消えていくさまざまなダイエットとは一線を画する、合理性があるダイエットです。また正しく行えば健康を損なう心配がなく、ダイエット中のストレスも大きくありません。
まずその合理性は、肥満のほとんどが糖質の摂りすぎから起きていることにあります。糖質の中でも現代人が日ごろ口にする精製された砂糖、白米、白いパン、うどんなどは、食後すぐに血糖値を急上昇させます。
この急激な血糖値の上昇がインスリンの大量分泌通じて内臓脂肪の蓄積(インスリン太り)につながります。余分なエネルギーを蓄えるシステムがフル稼働するのです。お腹ぽっこりの内臓脂肪のメイン材料は脂っこい肉や魚ではなく、糖質、とくに精製された糖質だということを頭に入れておいてください。
健康的な低糖質ダイエット
次に健康的でダイエット中のストレスが少ないというのは、肉、魚、野菜を普通に食べることができるからです。糖分吸収をゆっくりさせるために野菜や海藻などの食物繊維はむしろ普通より多めに食べること奨励されます。
低糖質ダイエットを奨励する人の中には肉や魚はどれだけ食べてもいいという人がいますが、これは極論で長期間そういう食事を続ければやはり肥満につながります。しかし、食品の脂肪がすぐに人の脂肪になるわけではないということを忘れないために「肉や魚は食べても良い」ということは覚えておきたいポイントです。
糖質をこれまでの半分に
朝、ご飯をお茶碗で2杯食べていた人は1杯に減らしてください。お昼にうどんやそば付のかつ丼などのいわゆる「粉もの定食」を食べていた人は、ショウガ焼き定食や焼きサバ定食などの普通の定食にしましょう。
できれば「ご飯は少なめ」とオーダーしてください。ちょっとつらいという人は普通でもかまいませんが「大盛り!」はいけません。夜お酒を飲む人はご飯はなしにします。「今までの半分の糖質」が目安です。
野菜を食べてからご飯を食べる
もう1つ大切なことは食べる順序です。懐石料理ではご飯は最後に出てきますが、あれが血糖値を急に上げない食べ方です。胃の中に食物繊維を膜を作るつもりで、まず野菜類から食べましょう。
それから肉や魚にちょっと箸をつけて脂肪とタンパク質でも胃をコーティングします。ご飯を口にするのは食べ始めてから10分後くらいにするのが目安です。食べる量をまったく変えないでこの食べ方をするだけでもダイエット効果があります。
間食はあきらめましょう。
間食でスイーツを食べていたのでは低糖質ダイエットはできません。間食を止めるつらさは今までどれくらい間食をしていたかによりますが、なんとか頑張ってみてください。ストレスにはなりますが、ムリな栄養制限によるストレスではないので1週間ほどで慣れます。
どうしてもムリならとりあえず今までの3分の1にしましょう。甘いものではなくナッツ類なら少しは食べても大丈夫です。