スモーカーフェイス 双子の顔の比較で分かった喫煙の顔への影響
女性の喫煙者にはちょっとショックな「比較検証」の結果が発表されました。それは双子の喫煙者と非喫煙者を比べると、喫煙者の方が「老け顔」になるというものです。これをスモーカーフェイスと呼びます。
これはアメリカオハイオ州のケース・ウェスタン・リザーブ大学の研究チームがどちらか片方が喫煙者の18〜78歳の双子45組を調べたものです。プロのカメラマンが撮影して、顔のパーツごとに比較すると、目の下のたるみや口の周りのしわが増えるなど、喫煙者の顔の老化が早くなることが明らかになりました。
この研究では、紫外線対策や飲酒習慣、ストレスの多さなどについても調べたが、双子の間で大きな差はなかったと言います。
この比較によると喫煙者の顔(スモーカーズフェイス)の特徴は、
・深いほうれい線
・上唇のしわ
・あごのたるみ
・下まぶた(目袋)のたるみ
・目の下のクマ
・まぶたの色素沈着
などです。
コラーゲンが減って肌が厚みを失い深いしわに
タバコが顔や肌にこのような影響を与える理由としては、次のようなことが考えられます。
・ニコチンの影響で毛細血管が収縮するので肌への血行が悪くなる
・喫煙によって体内で活性酸素が発生するので、酸化ストレスで組織が老化する
・喫煙はビタミンCを消費してコラーゲンの生成を抑制するので、肌の弾力が失われる。
両方とも喫煙者だが喫煙歴に5年以上の差のある双子34組も比較検討したところ、やはり喫煙歴の短い方が顔の見た目は若かったと言います。歳を取っても若々しい顔でいたいと思う女性は、禁煙するのは今からでも遅くはありません。
禁煙に使われるお薬は?
禁煙治療のお薬は大きく分けて以下の2つのタイプがあります。
・ニコチンを含むお薬(ニコレットガムやニコチンパッチなど)
・ニコチンを含まないお薬(チャンピックス)
ニコチンを含むニコレットガムなどは、タバコの有害物質タールを摂取せずにニコチンだけを吸収して徐々にニコチン摂取量を減らす、ニコチン置換療法と呼びますが、近年の『禁煙外来(病院で禁煙)』ではチャンピックスが最も使われる禁煙補助薬で、最長12週間かけて禁煙を達成するのが禁煙外来です。
チャンピックスにはスターターセット(初回の2週間)とメンテナンスセット(継続用の2週間)の2種類があり、まずスターターセットから初めてメンテナスセットに移行します。12週間継続する場合は、スターターセット1箱とメンテナンスセットを5箱で合計12週間の禁煙治療が行えます。