イソトロイン10mg 3箱(合計30錠)の概要
「イソトロイン」 は、ビタミンA誘導体である合成レチノイドという成分の内服薬で、市販のにきびクリームでは治らない、いわゆる「大人のにきび」重度のニキビの治療薬です。
有効成分である「イソトレチノイン」が、どんな治療も効果がないほど重症のニキビに対し高い効果を発揮する事が報告されており、抗生物質以外でニキビ治療できる可能性ある薬、と言われています。
よって軽度のニキビや、ほかに治療法の選択がある方に対してはお薦めできません。
イソトレチノインの詳細なメカニズムはまだ解明されていませんが、アクネ菌に対する抗菌作用、抗炎症作用に優れており、皮脂分泌の抑制と皮膚の角質化を安定(抑制)させることによって、ニキビの元になる「コメド(面皰)」の発生を防ぐことが明らかとなっております。
本製品(イソトロイン)はジェネリック医薬品ですが、同一成分薬のアキュテイン(Accutane, 欧州では「ロアキュテイン(Roaccutane)」という名称で販売)の製造元であるRoche社により有効性について「アキュテインの有効成分であるイソトレチノインがひどいニキビに働きかけ、また治療終了後も効果は持続し、20週間の服用後に85%もの患者の症状が軽減した。」と報告されております。
このようにイソトレチノインは大変注目を集め、ニキビ治療の先進国であるアメリカやカナダなどで既に認可され、治療に必要不可欠な薬として認知されており、ジェネリックも多数発売されておりますが、日本では承認されておらず、医師が輸入し個人に処方することのみ認められています。ご使用の際には医師等に必ず相談し、ご副作用や使用上の注意をよく理解された上でお使い下さい。
服用方法
一般的に体重1kgにつきイソトロイン0.5〜2.0mg(体重50kgであれば25mg〜100mg)を1日2回に分け朝・夕食後に服用します。
また一般的な服用期間は1クール15〜20週間です。
1クールで70%以上の症状の改善があれば、服用を終了して下さい。
症状が1クールで改善しない場合は2クール目を開始します。
その際、1クールの終了から最低8週間あけて服用して下さい。(イソトロインを服用していない間もイソトロインはニキビに対し効果を発揮しています。)
但し、イソトロインは症状の程度や体重等によって、服用する量や期間が決まります。服用は必ず医師の指導のもとで行って下さい。
副作用
妊娠中、授乳中、妊娠を計画中されている方は絶対にイソトロインを服用しないでください。
以下のような副作用が発症する可能性があります。
(1) 胎児の奇形、流産、死産、早産
その他にもひどい頭痛や、目のかすみ、めまい、吐き気、おう吐、脳卒中、下痢、筋力低下などの副作用が報告されております。
※イソトロインの使用により不快な副作用が現れた場合、使用を中止して医師にご相談ください。
※イソトロイン過剰量を服用した場合、直ちに医師にご相談ください。
使用上の注意
妊娠中や授乳中、妊娠を計画中の方は胎児への催奇形性、流産、早産、死産のおそれがあるため絶対に服用しないで下さい(禁忌)。
服用期間中とその前後1ヶ月間に性行為をする場合は、必ず避妊を行って下さい。
また服用期間中とその後1ヶ月間(服用後も効果は持続しているため)は妊娠、授乳、献血をしないで下さい。
服用後に妊娠を計画している方は医師に必ず相談して下さい。
ビタミンA、またはテトラサイクリン系の薬剤との併用で副作用を起こす危険があります。絶対に併用しないで下さい。服用前に現在使用中の薬剤(サプリメント含)にビタミンAまたはテトラサイクリン系の薬剤が含まれていないか必ず確認して下さい。
テトラサイクリン系薬剤との併用は特発性頭蓋内圧亢進を起こす可能性があります。その他の薬剤を服用中の方、また過去に服用していた方も医師に必ずご相談下さい。