授乳中はピルを服用できますか?
授乳中はピルの服用をひかえて、コンドームなど他の手段で避妊することがすすめられています。とくに産後6ヶ月以内はピルの服用をひかえる必要があります。
100%母乳で育児をしている場合は、母体は出産後6ヶ月は排卵を抑制するホルモンが分泌されるので妊娠しにくくなります。しかし、完全に排卵が止まるわけではないので避妊することが必要ですが、この期間にピルを服用すると母乳の量が減るだけでなく母乳成分にも影響が出る心配があります。
離乳食(補完食)がはじまる6カ月目からは月経も再開するので、ふつうの避妊手段を講じる必要がありピルも服用できますが、完全に断乳するまではピルをひかえるべきだと考える医師もいます。
母乳ではなく人工乳で授乳している場合は、出産後3週間を過ぎたらピルを服用しても問題ありません。
ピルを飲み忘れたときはどうしたらよいの?
ピルは飲み忘れを防ぐために毎日決まった時間に飲むことが大切です。もし決めた時間に飲み忘れた場合は、気がついたときにすぐ飲むようにします。
その日気づかずに翌日の服用時間に気づいたときは、昨日の分と今日の分の2日分を1度に服用します。
24時間以上飲み忘れに気づかなかったときは、次のどちらかの対応をします。
1.ピルの服用を中止してコンドームなど他の手段で避妊して、次の月経初日から服用を再開する。
2.生理不順や月経痛の改善などの二次効果も期待して服用している場合は、ピルの服用は継続するが、次の月経初日まで避妊は他の手段で行なう。
服用をいったん中止する場合は、再開してから1週間は他の避妊手段も併用する必要があります。