女性も知っておきたいペニスの勃起と射精の仕組み

血液が集まるだけであんなに硬くなる?
ペニスの勃起が血液によるものだということは、15歳以上の女性はみな知っています。しかし、女性はむしろ実際にペニスに触れる経験をした後では「血液が集まるだけであんなに硬くなるの?」と疑問になるようです。

 

もう1つ女性が疑問に思うは、血液がどんどんペニスに入ってきても、それが流れ出ないようにどこかで栓をしておかないといけませんが、そのへんはどうなっているの?ということです。(これは実は男性でも知らない人の方が多いようです)

 

海綿体の膨張を外支えしているのが白膜

ペニスには陰茎海綿体というスポンジ組織があって、勃起時にはそこに血液が送りこまれますが、スポンジが水を含んでも硬くなるわけではありません。

 

ペニスの表皮の下には白膜というある程度以上には伸びない硬い膜があります。

 

この白膜が外支えをすることによって、血液が流入するほど内部の圧が高くなり、あのカチンカチンの金属の棒のような硬さが生まれるのです。

 

勃起したペニスは三角柱

陰茎のスポンジ組織には、ペニスの竿の部分を太くする2本の陰茎海綿体と、亀頭部分を膨らませる尿道海綿体の3つがあります。

 

尿道海綿体はペニスの裏筋に沿って亀頭まで続き、2本の陰茎海綿体はペニスの背中側に平行に並んでいます。したがって、勃起したペニスの形は円柱ではなく、いわば3本柱が1本にまとまったような三角柱になっています。

 

亀頭には白膜がないので、勃起しても竿の部分ほどは硬くなりません。

 

海綿体と白膜の間で静脈が圧迫される

ペニスから血液が抜けないようにする「栓」の問題もこの白膜に関係があります。

 

ペニスから血液が出ていく静脈は海綿体の外側に、つまり白膜のすぐ内側にあります。この構造によって、海綿体に血液が充満して膨張すると静脈は海綿体と白膜の間で圧迫されて、血液が流れで亡くなるのです。

 

したがって,栓ではなくて圧力ブレーキと言うべきですね。

 

尿道に精液が入る場所は?

射精について女性が疑問に思うのは、尿道にどこでどうやって精液が入り込むのか、ということと、ときには1メートル以上も飛ぶあの射出力はどこで生まれるかということのようです。これも勃起の仕組みと同じで、男性も案外知りません。

 

男性には膀胱の真下に前立腺というクルミくらいの大きさの臓器があり、その中央を尿道が通っています。精液は射精の前にここで尿道に入り込みます。そのときに前立腺液が精液の一部として加えられます。

 

睾丸で作られた精子はセックスのクラスマックスが近づくと輸精管を通って、前立腺付近で尿道に入ってそこで発射の瞬間まで最終待機をします。このときに尿が混じったり、発射前にだらだらと精液が流れ出たりしないように、膀胱側もペニス側も括約筋によって尿道が閉じられています。

 

いよいよクライマックスが近づくとこの括約筋のペニス側にあるカウパー腺から、俗に「先走り液」とか「がまん汁」と言われるカウパー腺液が分泌され、尿道を精液が通りやすくします。

 

ペニスの周囲の筋肉が総動員して生み出される射出力

そして射精の瞬間には、尿道括約筋の他に肛門からペニスにかけての骨盤底筋群と言われる筋肉が総動員で収縮して、精液を勢いよく放出します。セックスの快感が充分に蓄積されて快感の水位が上昇し、そのクライマックスが放出のタイミングとぴったり合うほど射精感は充実し、飛距離も伸びます。

 

もっとも飛距離は女性はマスターベーションのお手伝いをするときでもないと目撃する機会はないでしょうが、男性は感覚で飛距離を実感することができます。それはともかく、女性が勃起や射精の仕組みについて興味を持って、よく知るようにつとめるのは、幸せな性生活を送るために必要なことです。そしてやがて来るかもしれないパートナーのEDのときもその知識が役に立ちます。

 

ペニスの硬さが不十分なEDと改善薬

EDとは、年齢を問わず若年層から70代の男性まで多くの男性が経験する、勃起不全です。性行為で十分ペニスが硬く勃起できない、または、行為中に萎んでしまい最後まで続けられないとい症状です。

 

原因は心因性(ストレス、うつ、不安、緊張)などや、器質性(生活習慣病などで血管の老化、男性ホルモン低下など)、そして、薬物性(うつ病のお薬などの副作用)の勃起不全があり、改善にはED治療薬が高い効果をあらわします。

 

病院ではED治療薬は5分で処方されるようなお薬で、個人輸入では安価なジェネリックも購入できます。多くの男性が悩みを解消したり、さらに精力的な性生活を送るために服用するお薬です。

 
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