インド製のジェネリックED治療薬は安全ですか?

健康保険がきかない薬だけにその価格は直に財布に響きます
ED治療薬の価格は、EDクリニックではバイアグラ50mgで1錠1,500円、レビトラとシアリスの20mgが1錠2.000円とけっこう高額です。あるコンドームメーカーの調査によると日本人の年間セックス回数は平均45回ということなので、バイアグラを服用してこの数字を達成しようとすると、年間6万7,500円かかります。

 

同じ調査で世界一になったギリシアは年間138回なので、これだとED治療薬費用は20万7,000円にもなります。近年のギリシアの経済危機はもしかするとこのことが関係しているかもしれません。

 

というのは冗談ですが、とにかくED治療薬は安い薬ではありません。しかしその一方で、知る人ぞ知る事実はインド製のED治療薬ジェネリックがその数分の一という低価格だということです。

 

バイアグラは2014年に特許が切れたので日本でもジェネリックが作られるようになりましたが、1錠が1,000円〜1,200円と期待したほどの安さにはなりませんでした。レビトラとシアリスはまだ特許が切れていないので、日本や欧米ではそのジェネリック医薬品は作られていません。

 

インド製のジェネリックはなぜ劇的に低価格なの?

しかし、インドでは以前からこの3薬のジェネリックがさかんに製造されて、世界に輸出されています。その理由はインドの医薬品の特許に関する法律が日本や欧米とは異なっているからです。先発薬の製薬会社はWHOに提訴するなどして争いましたが、実効性のある対策は取れず、現在は一定の金額を支払うことで和解しています。

 

そこで私たちとしては気になるのがその安全性です。国際的な特許を無視するというと、中国製のバッタ物のブランド品などが連想されるので心配になります。しかし、いわゆる偽バイアグラとか偽シアリスなどとインド製のジェネリックはまったく違うものだということを知っておく必要があります。

 

インドはその特許に関する独自の法律を元にして、「世界の医薬品工場」、「ジェネリック大国」とも言われるくらい開発途上国を含めた世界中に安価な医薬品を提供しています。「国境なき医師団」などの国際的医療ボランティアはインド製のジェネリック医薬品がなしでは運営できないと言われています。

 

製薬メーカーの規模も大きく、工場は近代的な設備が整った清潔な環境です。ED治療薬もこれらの製薬メーカーの製品の1部として世界に輸出されているものです。

 
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