日本人の4割は不眠症って?

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不眠症で本人が自覚しているのは3人に1人

本当はよく眠れているのに「眠れない」と悩むタイプの不眠症もありますが、それよりずっと多いのが、本人にはその自覚がないのに睡眠不足になっている不眠症です。

 

睡眠時間はふつうに取れているようでも、眠りの質が悪く、昼間に眠気が出たり、仕事の質が落ちたりするのも、不眠症の1種と考えなければなりません。

 

世界的な医薬品メーカーのMSDが日本人(20代〜70代の男女7,827名)を対象に2014年におこなった調査では、約4割の人に不眠症の疑いがあり、そのうち自分が不眠症だと自覚しているのは3人に1人しかいませんでした。

就寝前の不安感、緊張感が眠りを妨げる

不眠症の疑いのある人で「就寝前に不安感や緊張感、憂うつな気持ちがある」と答えた人は、不眠症の疑いのない人の約4倍いたといいます。このような精神的ストレスが本人にその自覚がなくても睡眠の質を悪くしていることがうかがえます。

 

また、不眠症の疑いがあるとされた人の約9割が、就寝直前にテレビを見る、スマホを操作する、寝酒を飲むなどの、脳の覚醒を引き起こして睡眠の質を下げる行動をしていると答えています。

 

男女別・年代別でみると、「パソコン・タブレット・スマホ」は20代・30代男女、「飲酒」は40代・50代男性、「テレビ」は70代男女で高くなっていました。

自覚がなくても昼間のパフォーマンスの質が低下する

睡眠負債という言葉があるように、睡眠不足は必ずどこかでその帳尻を合わせようとします。これは本人に睡眠不足の自覚がない場合でも同じです。

 

日中のパフォーマンスを100点満点で自己採点すると、不眠症の疑いがない層では87.3点だったのに対して、疑いがある層は64.5点でした。

 

睡眠不足は突然の居眠りという形でも「負債」を取りもどそうとするので、最悪の場合は車の運転や機械の操作などで事故を起こすこともあります。

 

過去には睡眠時無呼吸症候群の患者の居眠りによる重大な産業事故がいくつも報告されています。

使用したことがない人ほど睡眠薬にたいしてネガティブなイメージ

「睡眠薬を飲むのは怖いか」という質問へ「怖い」と答えたのは、飲んだことのある人では20.8%だったのにたいし、飲んだことのない人は約64%でした。

 

「不眠症は睡眠薬では治らないと思うか」という質問へは、そう思うと答えたのが飲んだことのある人では34.3%でしたが、飲んだことのない人では約53%いました。

 

睡眠薬は睡眠導入剤と呼ばれるお薬で、うつ病や他の精神疾患、ストレスなどで寝付けない、深夜に目が覚める、朝早く目が覚めるなどの睡眠障害の症状に使われます。有名な睡眠導入剤にはデパス、マイスリー、レンドルミンなどがあります。

 

睡眠導入剤は、飛行機などの渡航中にぐっすり眠って疲れを残さないために処方されることもあります。

睡眠の質や量を改善するメラトニン

睡眠薬(睡眠導入剤)と比較されるのが睡眠ホルモンのメラトニンです。メラトニンは日本でこそ医薬品扱いですが、欧米や東南アジアでは薬局で買えるOTC薬品で、以下のような目的で広く使われています。

 

・ぐっすり眠りたい(深い、長い睡眠)
・時差ぼけの解消
・夜中に目が覚めることなく朝まで快眠したい
・睡眠の質と量を改善してアンチエイジングしたい
・不眠症のため快眠したい

 

メラトニンとは睡眠ホルモンで、夕方から夜にかけて脳内で放出されます。しかし、子供の頃に沢山放出されるメラトニンは、加齢やストレスで減少するため幼少期には幾らでも眠れるのです。

 

メラトニン量が減るにしたがって睡眠時間が短くなったり、眠りが浅くなり、睡眠の質が低下します。睡眠は脳や体の休息には必須のため、睡眠時間の短さは心身への悪影響となりますが、メラトニンを補充するこことで、睡眠全般の質と量を改善することが可能です。

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