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市販の睡眠改善薬は抗ヒスタミン剤

ドラッグストアで販売されている「睡眠改善薬」は風邪薬や鼻炎の薬に配合されている抗ヒスタミン剤が主成分です。風邪薬にはよく「服用すると眠くなることがあります」という注意書きがありますがこれは抗ヒスタミン剤の副作用で、「睡眠改善薬」はいわばこの副作用を逆手に取った薬です。

 

抗ヒスタミン剤はアレルギー反応を抑制する薬ですが、中枢神経の興奮を抑える作用もあり、それが眠気を誘うのです。睡眠改善薬に含まれている抗ヒスタミン剤はこの眠気をもよおす作用が強いジフェンヒドラミン塩酸塩という物質です。

 

薬品ではありませんが、睡眠ホルモンのメラトニンを配合したサプリメントも市販されています。

最も一般的な睡眠改善はメラトニン

メラトニンは欧米や東南アジアでは薬局で買える、一般的な睡眠改善薬です。実際は、メラトニンは『睡眠ホルモン』と呼ばれ、睡眠サイクルを整えたり、眠りの質や量を改善したり、時差ぼけを改善したりする大切な「眠りのホルモン」です。

 

夕方あたりからメラトニンが脳内で分泌され、夜に最も多くなって眠くなりますが、加齢やストレスなどでメラトニンの量が減って睡眠に悪影響を及ぼします。

 

子供の頃にメラトニン分泌が最も多いため、子供はよく眠れるのです。

 

メラトニンは残念ながら日本では医薬品扱いですが、個人輸入では一般的で、海外旅行で買って帰る方が多いようです。

 

就寝の1時間ほど前にメラトニン1錠(3rが目安)を飲むか、舌下で溶かして吸収させます。メラトニンは睡眠薬でないため飲んで急激に眠気がくるわけではありません。

 

初回は効いているのかわからないかもしれまえせんが、徐々に睡眠の質や朝起きたときに「よく眠れた」という実感がわくのがメラトニンです。

 

メラトニンによる睡眠の改善はアンチエイジング(老化防止)にも最適です。眠りの質は肌や臓器などの健康にも深い関係があるからです。

脳の神経伝達を抑制するのが処方睡眠薬

病院で処方されるベンゾジアゼピン系などの睡眠薬は脳の神経伝達を鎮静化して、眠気をもよおす作用があります。睡眠障害のタイプによって超短時間型、短時間型、中時間型、長時間型の4つのタイプの薬から選択します。超短時間型と短時間型は「睡眠導入剤」とも呼ばれますが、市販の「睡眠改善薬」とは別物です。

 

超短時間作用型の睡眠薬は、なかなか寝つけない「入眠障害」の患者に処方されます。作用持続時間は2〜4時間です。短時間作用型の睡眠薬は、夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」の患者に処方され、持続時間は6〜10時間です。中時間作用型は「早朝覚醒」の患者に処方される睡眠薬で、作用時間は20〜25時間あるので翌日に眠気が持ち越す場合があります。

 

それより作用持続時間が長いものは長時間作用型と言われ、睡眠障害ではなくおもにうつ病などの精神疾患の治療に用いられます。

市販薬も処方薬も長期使用には注意が必要

市販の睡眠改善薬は手軽に服用できますが、漫然と長期間にわたって使用するのは好ましくありません。また費用もひじょうに高くつきます。睡眠改善薬で改善しないようなら、医師の診断を受けて睡眠薬を処方してもらう方が効果があり費用も安く付きます。

 

ただしこれも長期の使用は副作用が大きいので、やはり漫然と薬に頼るのではなく不眠の原因となるストレスの解消に努めるなどの根本的な不眠対策が必要です。

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