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寝不足が原因で糖尿病に?

糖尿病になると神経障害の合併症がでて、寝ているときに足がむずがゆくなる「むずむず脚症候群」になることがあります。

 

また、血糖値が上がると夜間の尿の回数が増えたり、喉の渇きで目が覚めることがあります。これはら糖尿病が睡眠の邪魔をしている例ですが、最近の研究で睡眠不足が糖尿病の原因になることがわかってきました。

睡眠が不足するとインスリンの効き目が悪くなる

その理由の1つは、睡眠不足によるストレスがインスリンの効き目を低下させて血糖値を上げることです。2008年にアメリカのシカゴ大学で行なわれた実験によると、健康な被験者の睡眠を騒音で妨害して睡眠の質を低下させると、インスリンの感受性が25%低下して、血糖値が23%も上昇したと言います。

 

若く健康な被験者でこの変化があるのですから、他に糖尿病のリスク要因をもっている人が睡眠不足になった場合はもっと大きな影響があると考えなければいけません。

睡眠が不足すると肥満ホルモンが分泌される

人は食事をするとレプチンという満腹感をもたらすホルモンが分泌されます。このホルモンの分泌が睡眠不足によって不足し、逆に食欲を刺激するグレリンという物質の濃度を高めることが分っています。

 

アメリカで行なわれた看護師を対象にした有名な疫学研究では、1日5時間以下の睡眠しかとらない女性は、7時間睡眠をとる人に比べて32%、体重にして15sも太っていると報告されています。

 

肥満もインスリン抵抗を高める(インスリンの効き目を悪くする)要因だということが分っています。これが『睡眠不足→肥満→糖尿病』という悪い連鎖を生む原因になっています。

睡眠時無呼吸症候群でさらに睡眠不足に

肥満は睡眠時無呼吸症候群の原因になってさらに睡眠の質を低下させます。肥満でのどに脂肪がつくと気道が狭くなり睡眠中に大きなイビキをかき、弛緩した舌が喉を詰まらせてときどき呼吸が停止するという症状が出やすくなります。

 

この睡眠時無呼吸によるストレスも血糖値を上げる原因になります。また睡眠時無呼吸症候群になると昼間に突然の耐え難い眠気が襲うことがあり、交通事故や大きな産業事故の原因にもなっています。

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